子供が大学に入学するといくらの費用がかかるのか？

教育とお金

2017.06.01

お子さんが高校を卒業したあと大学に通うとすると、年間でどれくらいの教育費が必要になるのでしょうか。

費用の総額は「国公立大」に通うか「私立大」に通うかによって大きく異なります。

また「自宅から通う」か「1人暮らしをする」かによっても費用の総額が変わってきます。

日本政策金融公庫の実態調査によれば、大学生1人当たり平均「708万円」の費用が必要となります。

特にお金がかかるのが1年目です。

1年目の「教育費内訳」を見てみると、受験費用や学校納付金、入学しなかった学校への納付金など「入学費用」が98万円、授業料や教科書代、通学交通費など「在学費用」が152万円となっています。

入学費用は1年目にしかかからないので、
「入学費用98万円」＋「在学費用152万円×4年間」＝708万円

したがって、お子さんが大学に通うと1人あたり平均708万円かかるということになります。

しかし、これはあくまで平均値です。

「国公立大学」に通うか「私立大学」に通うか、よっても大きく異なります。

国公立大学に通った場合は、1人当たり「485万円」かかります。

平均（708万円）よりもかなり出費を抑えることが出来ます。

一方、私立大学の理系学部に通った場合は1人当たり「880万円」かかります。
これは平均よりもかなり出費がかさむことを意味します。

したがって、公私問わず「大学」に通うとなると一般的には「708万円」必要ということになりますが、国公立を選ぶか私立を選ぶかによって、教育費は1.8倍違ってくると言えます。

自宅から離れたところにある大学に通学するとなると、1人暮らしが必要となる場合が出てきます。これで増々出費が増えます。

自宅外通学となると、当然親からの経済的な支援は欠かせなくなり「仕送り費用」が上乗せされるからです。

同じく調査によれば、平均すると子供1人あたり月額12万円を仕送りしています。

年間に直すと145万円になります。

加えて、引っ越し費用や家具購入代、下宿先の敷金などを合わせると大学1年目は42万円くらい余計にかかります。

以上を踏まえて再度計算してみるとどうでしょう。
まず1年目は仕送り145万円に加えて、引っ越し費用等が42万円かかります。

なので初年度は187万円必要な計算となります。
そして2年目以降は145万円が毎年かかります。

よって総額、自宅外通学することで増える負担は、子供1人当たり「622万円」となります。