老後の資金を準備するにあたって、65歳からもらえる「年金」が一体いくらくらいなのか、気になりますよね。
果たしていま20代の人は、どれくらいの年金がもらえる想定でライフプランを立てればいいのでしょうか。
「厚生労働省の予測」と「いま年金をもらっている人」たちの実態調査から考えてみましょう。
年金=国民保険&厚生年金
まず基本的なことですが、
一言に「年金」と言っても2種類あります。
一言に「年金」と言っても2種類あります。
1つは「国民年金」です。
自営業者や専業主婦、パートやアルバイト従業員、大学生が加入している年金のことです。
20歳以上の人は例外なく、全ての人がこの国民年金に加入しています。
20歳以上の人は例外なく、全ての人がこの国民年金に加入しています。
もう1つは「厚生年金」です。
これは会社員や公務員が加入しています。
会社員や公務員になったときに厚生年金に加入し、国民年金分は厚生年金に吸収されます。
なので、会社員だった人がもらえる年金は「厚生年金」だけですが、その中には「国民年金分」が含まれています。
たとえば夫が定年まで会社員で、妻がずっと専業主婦だった場合を考えてみましょう。
2人に入ってくる年金の総額は「夫の分(厚生年金)」と「妻(国民年金)」を足した額ということになります。
夫の「厚生年金」の中には「国民年金」が含まれているとイメージしてください。
標準モデルなら、年金は夫婦で「22万」
ではここからが本題です。
厚生労働省は、2017年からの年金額のモデルを次のように発表しています。
厚生労働省は、2017年からの年金額のモデルを次のように発表しています。
1人あたり「6万4,941円」
(国民年金=老齢基礎年金満額の1人分)
夫婦2人で「22万1,277円」
(夫は平均的収入で40年間勤務し、妻は専業主婦だった場合)
(平均的収入=平均標準報酬が42.8万円)
(平均的収入=平均標準報酬が42.8万円)
年金額は年々下がっています。
したがって、いま20代の人たちが年金を受け取るようになるころには、恐らくこれよりもっと少ないでしょう。
夫婦2人で「20万円弱」程度もらえると理解しておいてください。
いま年金をもらっている人の平均額
では、いま年金を受け取っている人たちは平均でどれくらいの金額をもらっているのでしょうか。
厚生労働省の発表によれば次の通りです。
厚生労働省の発表によれば次の通りです。
国民年金:5万926円
厚生年金:14万5,305円(国民年金分も含む)
夫は「厚生年金」を、妻は「国民年金」がもらえるので、夫婦2人だと「20万円」ほどです。
先ほどの予測モデルと同じくらいですね。
まとめ
- 年金は1人あたり「5万円」くらいもらえる。
- 夫婦2人だと合わせて「20万円」くらいもらえる。
- この「20万円」に足りない分を、65歳までに自分で用意する必要がある。
参考:厚生労働省「平成 29 年度の年金額改定について(2017年)」
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