日本でも食洗機を導入している家庭が増えてきた昨今。
食洗機の性能も向上し、ますます便利になってきました。今は、食洗機を「ただ使う」のではなく、便利に「使いこなす」時期に突入してきたと感じます。
ところで、皆さんは食洗機の機能は使い分けていますか?
食器の量によって、少量コースにしたり、パワフルコースにしたり、乾燥時間を変えてみたり、用途に応じで調節できるようになっています。
特に予約機能は、時間をより有効に使えるようになるので、活用したい機能の1つです。
そこで今回は食洗機の予約機能の上手な使い方について考えていきたいと思います。
食洗機の予約機能を上手に使って、エコな生活を送ろう!
【1】食洗機の予約機能は使ったほうがいいの?
予約機能を使うかどうかは、それぞれの家族構成、生活スタイルによって変わってきます。したがって、必要性を感じなければ、無理に使うことはありません。
たいていの場合、食洗機の予約機能は2時間コースと4時間コースに分かれています。これは、2時間後、4時間後に運転を始めますよ!という意味です。食洗機をすぐに使いたくないときに利用します。
この予約機能を有効活用できると、さらに食洗機の利便性が高まります。ご自分の家庭のニーズに合った使い方を検討してみてくださいね。
【2】予約コースで汚れは落ちる?
何時間も食洗機のなかに食器を放置したら、食器の汚れがこびりついて、しっかりと洗えないのでは?と心配する方もいるのではないでしょうか。
食べ終わった食器をそのまま何もせずに食洗機にセットして、予約時間まで放置したら、お茶碗にご飯がカピカピになってくっついたままだった、なんてことになると思います。
そこで予約コースを利用する際に必ず行っておきたいのは、つけ置きと予洗いです。これは予約の有無は関係なく、食洗機を長く使うための基本ですが、予約するときも忘れずに行ってくださいね。
つけ置きと予洗いがきちんとできていれば、放置時間の長い4時間の予約コースでもキレイに洗い上がりますよ。
汚れが落ちるか心配だから、予約機能を避けていたという方は、その考えを改めてほしいなと思います。
【3】予約機能の賢い使い方
では、予約機能を使うと便利なのは、どのような場合でしょうか? キーワードは「時間のコントロール」と「節約効果」です。
(1)時間のコントロール
予約機能の便利な点は、自分の生活スタイルに合わせて時間をコントロールできることです。ここではそれぞれの生活スタイルで予約機能を使うことのメリットを挙げていきます。
家族団らんの時間を避ける
食洗機を使いたいのは“食後”です。
けれども、特に夕食後の家族団らんの時間は、たとえ静音タイプの食洗機だとしても、音が気になるので食洗機をかけたくないという方も多いのではないでしょうか。
そんなときに2時間コース(あるいは4時間コース)を予約すれば、家族団らんの時間帯を避けることができます。
小さな子どもがいる家庭
ビルトインタイプの食洗機は、ちょうど小さな子どもの目線の位置に蒸気の吹き出し口があります。
食洗機から出る蒸気は、かなり熱いです。小さな子どもは何にでも興味を持って手を出してしまいますから、蒸気が出ていたら気になって触りかねません。
そう考えると、子どもが家にいる時間帯に食洗機をかけるのは、できるだけ避けたいですよね。同様に、卓上タイプも手が届く位置にあれば、やはり危険でしょう。
このような家庭にとっては、予約機能が非常に有効です。子どもと外出する時間帯や子どもが寝ている時間に予約しておきましょう。思わぬケガを防ぐことができるので安心ですよ。
食事の時間が家族でバラバラ
なかなか家族が揃って食事することができない家庭も多いと思います。
食洗機を予約コースにしておけば、帰宅が遅い家族がいても、先に寝てしまって大丈夫。食器を軽くすすいで、食洗機に入れておいてもらうだけで済みます。
帰宅が遅くなった側は、疲れているときに食器を手洗いする手間が省け、家にいる側は、帰宅を待たずに寝ることができるので、お互いに余計なストレスを溜めることがありません。
追加の洗い物が多い
寝る前に薬を飲んだり、お茶を飲んだりして、後から追加の洗い物が出たときも、予約コースにしてあれば、そのまま食洗機に入れられます。
朝起きて、シンクにコップが置きっぱなしにしてあると、地味にイラっとするものです。なので、心のゆとりのためにも、追加の洗い物が多い家庭は、予約機能を使うことをおすすめします。
(2)節約効果
そもそも食洗機の使用は、手洗いよりも水道代とガス代の節約になると言われています。
手洗いよりもコストがかかるのは、洗剤代と電気代です。トータルで見れば、食洗機のほうがコストはかかりませんが、それでも電気代が安いに越したことはありませんよね。
その電気代は、深夜電力をうまく使うことで節約することができます。
【4】予約機能を使うと節約になるのは本当?
端的に言えば、予約機能を使えば節約になる家庭もあります。すべての家庭に当てはまるわけではないのでご注意ください。
では、どんな工夫をすれば、電気代の節約になるのでしょうか?
まずはご自分の電気の契約プランを確認してみましょう。従量電灯と時間帯電灯の2種類のどちらかになっているはずです。従量電灯のプランを契約している家庭は、どの時間帯でも電気使用量は同じになるので、電気代も節約のために予約機能を使う必要はありません。
一方、オール電化の家庭に多いのが時間帯電灯のプランです。昼間の電気料金が高めに設定されている代わりに、夜間(電力会社のプランによって設定時間が異なる)の電気料金が大幅に安くなっているプランになります。
このプランを契約している家庭であれば、割引料金が設定されている深夜の時間帯に食洗機をかけたほうが断然お得!
食洗機のように毎日使って、使用時間の長い家電は、うまく深夜の割引料金の時間帯にタイマーをかけておくと、節約効果は絶大です。
【5】予約機能を使わないほうがいい場合もある
ここまでの話で、それならば予約機能を活用しなければ!と意気込んでいる方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
確かに予約機能は便利ですが、実は人と場所によって向き不向きがあるんです。それは、どんな場合なのでしょうか?
(1)早寝の人
食洗機の予約機能の多くは、基本的に2時間コースと4時間コースの2つしか選べません。
そして、深夜電力の割引の時間帯は地域によって異なりますが、なかには深夜1時からというプランもあります。
そのプランを利用するために、わざわざ寝ないで待っているという話を聞いたことがあります。4時間コースなら夜9時、さらに2時間コースしかない食洗機ならば夜11時まで起きていなければなりません。
節約のために、早寝が習慣の人が無理して生活スタイルを変える必要があるでしょうか?うっかり寝てしまって、結局は食洗機すらかけられなかったということになりかねません。そこまで無理をするのは本末転倒です。
(2)集合住宅にお住まいの人
マンションやアパート住まいの人は、深夜に食洗機をかけると、振動や音で、下階の住民に迷惑をかけてしまう場合があるので注意が必要です。
最新型の食洗機は、かなり静音化されていますが、それでも深夜の時間帯は昼間よりも音が響きやすくなっています。
そこで、食洗機の設置時に、どの程度まで音が伝わるか確認しておくとよいでしょう。防振マットを敷くなどして工夫をすれば、音が軽減されることもあります。
まとめ
食洗機の予約機能をうまく使いこなすようにしていけば、節約にもつながり、生活の利便性がかなり向上します。
だからといって無理は禁物。食洗機は、あくまでも我々が使うモノです。我々が食洗機の都合に振り回されないようにしなければなりません。
これからも、食洗機の予約機能を賢く利用して、環境にもお財布にも優しい生活を送っていきたいですね。
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