食洗機の電気代ってどれくらいかかるのでしょうか?
便利な家電は生活を豊かにしてくれますが、その分コストがかかるのは当然のことです。しかし食洗機に限っては、意外とそうでもないことがわかっています。
この記事では食洗機の電気代と、コストを低く抑える使い方について紹介します。
ポイントは「1回あたり約15円」ということ。冷蔵庫(月1000円)に比べると食洗機は「月500円」ほどなので、そこまで割高でもありません。
電気代が値下がりする時間帯(23時以降)にまとめて使うようにすれば、電気代を安く抑えられますし、乾燥機能を極力使わないことでも電気代を節約できます。
食洗機の電気代はほぼコストゼロ
【1】食洗機の電気代相場はどれくらい?
気になる食洗機の電気代は、一回あたり15円ほどです。しかし食洗機は一回あたりの最低使用水量が決まっているため、食器を少なくすれば電気代が安くなることはありません。
食洗機には乾燥機能付きのものと洗うだけのものがありますので、細かい金額は使う機種によって変わります。
例えば冷蔵庫は月1000円ほど電気代がかかっているのに比べると、食洗機の電気代は月500円ほどと、日常生活家電としては安めだといえますね。
食洗器の電気代は、洗いと乾燥に分けられますが、その内訳は圧倒的に乾燥の方が電気代がかかります。食器洗いの場合は水を温めて放出するくらいしか電力を使わないのに対して、乾燥では空気を高温にして送風するという機能なので、かなりの電力を必要とするんです。
【2】食洗機と手洗いの平均コストの比較
食洗機を導入するときに、「こんな贅沢なもの必要なのかな」と戸惑ってしまうことでしょう。
一般的にも、食洗機は贅沢品として分類されるようです。しかし実は食洗機ってとても経済的なんです。
Panasonicによると3人家族で1日2回の食洗機稼働と、1日2回の手洗いを比較したところ、圧倒的に食洗機の方がコストが低かったと報告されています。そのおかげで半年もすれば食洗機の導入コストを回収できるので、その後は毎日ひたすら得し続ける生活になります。
食洗機には専用の洗剤が必要になりますが、一般的な台所用洗剤と値段も大して変わらないので心配ありません。定期便にするとさらに安く洗剤を買えるので、ぜひ検討してみてくださいね。
【3】オール電化にすると電気代が安くなる理由
先ほど紹介したように、意外にも知られていないのですが、ほとんどの家庭では手洗いするよりも食洗機を導入した方が電気代、水道代を安くすることができます。
基本的に生活家電は使うだけコストがかかってくるのですが、食洗機は新たに使用量を増やすものではありません。手洗いで余計に使っていた水を、食洗機なら無駄遣いなく使うことができるからです。
オール電化で電気代を安くしたいのであれば、すでに電力を使っているけど機械に任せられる作業を自動化すべきです。わかりやすい例でいえば洗濯機で、洗濯を人がやったらとんでもない時間がかかるだけではなく、使う洗剤の量も水の量も洗濯機より圧倒的に多くなるのは容易に想像できるでしょう。
このように、人がやるより機会がやった方が効率が良くなる作業は存在するので、その部分を電化製品に帰ることをおすすめします。
逆に今まで手を付けていなかった家事に電化製品を導入すると電気代が高くなるのは当たり前なので注意しましょう。
食洗機にかかる電気代を安くする方法
【1】一度に入れる量を研究する
食洗機には、最低使用水量があります。したがって、食器の量を減らしても水道代節約には繋がりませんし、だからといって食器を入れすぎるときちんと洗えずにやりなおすはめになります。
食洗機は食器の重なりがありとなかなか汚れを落とすことができないので、なるべく無理せずに、食器が多いときは二回に分けて食洗機にかける方が結果的に上手く洗うことができます。
私がいつもやっているのは、とくに油汚れのひどいものを下の方におき、コップやまな板など少しすすぐだけで綺麗になるものは、食器の上に重ねておいても大丈夫です。何度か使っていれば自分が持っている食器の形に合わせたベストな配置が見つかると思うので、日々研究しながら食洗器を使ってみてください。
食洗器は手洗いよりもきれいに洗えるのですが、高温で洗うので耐熱性のないものを入れてしまうと溶けて使えなくなります。食洗器に掛ける前に必ずチェックしましょう。
【2】食洗機を稼動する時間帯で値段が変わる
意外と知られていませんが、電気代は時間によって異なります。
もっとも電気代が安いのは23時~7時の夜間で、昼間の時間の30%ほどになる電力会社もあります。
お食事をするのが19時ごろだとして、いつも食洗機を21時ごろだかけていませんか?
もう少しだけ我慢して、23時以降に食洗機をかける習慣を作れば1ヶ月単位の電気代も30%ほど安くすることができます。
食洗機は熱水で食器を洗うのである程度の汚れは落とせますが、固くこびりついた汚れは落としにくいです。このような方法をとる場合は、使い終わった食器の一時洗浄だけやっておいたり、2回食洗機をかける必要があるなら汚れのひどい食器だけ最初にまとめ、それほど汚れがひどくないものを23時以降にかけるなど工夫しましょう。
【3】乾燥機能を使わない
食洗機でもっとも電気代がかかるのは乾燥機能です。
乾燥機能は食洗機のほとんどに付けられていますが、乾燥機能をOFFにすることもできます。
食洗機のコース選択から標準、あるいは低温を選択し、何度かコース選択して乾燥の文字が光らない状態にします。そうすると食洗機は洗ったあとすぐに動作停止し、乾燥は行いません。
乾燥は1時間あたり15円ほど電気代がかかり、洗いの2倍ほど電力を消費します。
乾燥機能を使わなくても蓋を開けて放置していればすぐに乾きますし、多少の時間放置したところでカビが生えたりするものではありません。
もしカビが生えたり匂いがきになるようになってしまったら、食洗機用の洗浄剤を使いましょう。
食洗機は高温で食器の洗浄を行うため、洗浄後は中の水がすごく熱くなっています。洗いだけやってすぐに乾かそうと食器を取ると、食器の底に水たまりができていた時に危ないので十分に注意しましょう。
コストの安いおすすめ食洗機(Panasonic NP-TCRがおススメ)
食洗機には、据え置きタイプとビルドインタイプがあります。一般的なのは据え置きタイプで、ビルドインタイプは引越し時の取り外しができなかったり修理工事が面倒だったりするのでおすすめできません。
ご家庭に置くのであれば、据え置きタイプがおすすめです。据え置きタイプで最も人気があるのはパナソニックの機種ですね。
ビルドインも便利なのですが、壊れたときに対応が難しかったり、引っ越しするときに位置から作り直さなければいけないという点を考えると、固定住宅を持つ人が減ってきている現代の若者の生き方にはあまり沿っていないかなと感じました。
パナソニックの食洗器の中でもNP-TCRという機種は電気代も安いうえに容量も大きく、一人暮らしの学生さんにもお子さんがいる家庭でも幅広く使いこなすことができます。
NP-TCRは70℃のお湯で洗浄するコースと50℃の温度で洗浄する低温ソフトコースがあります。多くの非耐熱容器の耐熱温度は60℃ですので、低温ソフトであれば熱に弱いプラスチック容器も安全に洗うことができます。
ただし、乾燥時はやはり高熱になってしまうので、非耐熱容器が心配だったら感想はOFFにして、洗浄終了後しばらく食洗器のドアを開けっぱなしにして乾かせば安全に乾かすことができます。
まとめ
以上のように、食洗器の電気代は月々500円が相場とされていますが、乾燥機能を使わなかったり夜間に稼働させたりすることで電気代を減らすことができます。
みなさんも自分で工夫して食洗器を使いこなしてくださいね。
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