「工事不要」が最大のポイントとも言えるエスケイジャパンの食洗機。「J’aime(ジェイム)」(SDW-J5L)はその代表的なモデルです。
エスケイジャパンの食洗機はコンパクトで工事不要なので「食洗機を置くスペースがない」という家庭でも使えます。
食洗機を諦めていた家庭に希望の光を与えてくれたということですね。
エスケイジャパンの食洗機はなぜ工事不要で設置できるのか。その秘密を解説します。
エスケイジャパンの食洗機は「工事のいらない食洗機」|その秘密は業界初の「タンク式」にあり
【1】そもそもエスケイジャパンとはどんなメーカーなの?
“工事不要の食洗機”という新たな革命とも言える家電を生み出したのは、エスケイジャパンという企業です。実は私、まったく聞いたことのないメーカーでした。
エスケイジャパンは、家電の設計・開発・製造・販売を行っているメーカーで、本社は福岡にあります。
食洗機のみならず、冷蔵庫や電子レンジなどのキッチン家電からテレビや扇風機、ヒーターまで、生活に密着した家電を製造・販売しています。
そして、エスケイジャパンの名を一躍有名にしたのが工事不要の食洗機「J’aime(ジェイム)」(SDW-J5L)です。Amazonの売れ筋ランキングでも1位を獲得するほどの人気商品となりました。
【2】なぜエスケイジャパンの食洗機ジェイムは工事なしで使えるのか
エスケイジャパンの食洗機「J’aime(ジェイム)」(SDW-J5L)は、業界初のタンク式食洗機です。
「J’aime(ジェイム)」とは、フランス語で「愛しています」という意味で、英語の「I love you.」にあたります。現在、ジェイムはタンク式食洗機として特許出願中です。
ジェイムという食洗機は、ビルトインタイプの食洗機のように設置工事の必要がなく、卓上タイプの食洗機のように水道の分岐作業の必要もありません。
よって、賃貸住宅で水栓をいじれない家庭には、待ちに待ったタイプの食洗機と言えるでしょう。食洗機に搭載されている取り外し可能なタンクに水を補給して、その水を洗浄に使用します。だから場所を選ばず、コンセントを差し込むだけで使用可能になるのです。
ただし、排水できる場所に置かなければなりませんが、排水ホースが1メートルあるので、シンクのすぐ近くでなくても設置は可能です。排水用のバケツを用意すれば、キッチンでなくとも使えます。けれども、食器を洗うわけですから、やはりキッチン周りに置くのが現実的ですね。
【3】食洗機ジェイムの性能
このエスケイジャパンのタンク式食洗機ジェイムの実力はどれほどなのでしょうか? その人気の秘密を探っていきます。
ジェイムの基本情報は以下のとおりです。
- 大きさ:幅41.2×奥行37.8×高さ42.2cm
- 本体重量:12.7kg
- 消費電力:950W
- 食器の収容量:食器12点(平皿4、茶碗4、コップ4)、カトラリー小物12点程度(箸4、スプーン4、フォーク4)
- コース設定:スピーディー洗い、強力洗い、ソフト洗い
- 標準運転時間:洗いと乾燥で約90分。
小さい割には、運転時間は通常の食洗機とほぼ同じです。卓上タイプの食洗機よりひと回り小さい印象ですが、2~3人の家庭なら収容力としては十分ではないでしょうか。一人暮らしでもまとめ洗いするのに便利そうです。
タンクの水量は6L。この量で食器を洗い切るので、手洗いよりもはるかに水の使用量は少なくなります。それでいて、洗浄力は通常の食洗機と変わらないのですから、かなり優秀な食洗機だと言えます。
これだけ優秀で簡単に移動でき、工事がいらないのであれば、人気になるのもわかりますね。
【4】エスケイジャパンの食洗機ジェイムのメリット
ジェイムは業界初のタンク式というだけあって、今までにない良い点がたくさんあります。そんなジェイムのメリットを挙げてみましょう。
工事が必要ない
工事不要ということは、今まで食洗機の設置にかかっていた工事料がかかりません。
自分で好きな場所に置いて、コンセントを入れるだけ。移動も簡単なので、転勤などで引っ越す際もそのまま運ぶことができ、すぐに使えます。転勤族には非常に便利ですね。
設置スペースが小さい
非常にコンパクトなのでキッチンが狭くても設置が可能です。水切りカゴの代わりに設置するのもあり。工夫すれば、どこにでも置けるでしょう。
本体価格が安い
ビルトインタイプの食洗機は10万円以上、卓上タイプの食洗機は6~7万が相場です。
最近登場したプチ食洗は3~4万円とお買い得ですが、設置料が8000円程度かかります。エスケイジャパンのジェイムの平均購入価格は3万8000円。
つまり、金額的に工事のいらないプチ食洗という立ち位置ですね。この値段なら、購入する価値は十分にあります。
節水、省エネ効果がある
1回の水量が6Lなので、手洗いと比べても、通常の食洗機と比べても節水になります。また庫内のヒーターで水を温めるので、給湯のためのガス代がかかりません。
見た目が可愛い
コロコロッとした可愛らしい形状で、今までの食洗機にはないオシャレさがあります。扉が透けているので、中で洗っている様子が見えるのが面白いですね。
さほどうるさくない
静かとは言えないかもしれませんが、気になるほどの音はしません。ただ狭小住宅に設置することを想定すると、リビングとの距離は近いでしょうから、多少は音が気になる可能性はあります。
【5】エスケイジャパンの食洗機ジェイムのデメリット
ジェイムは、業界初のタンク式食洗機ということで注目を集めていますが、初めてなだけに、まだ発展途上な要素もあります。改善してほしいという思いも込めて、デメリットも挙げていきます。
電気代がかかる
消費電力量が950Wとなっており、通常の食洗機(消費電力量は700W前後)よりも電気代がかかります。
これは標準運転時間が長めであること、ヒーターで水を温めることなどが要因だと思われます。
この電力量の差は、電気料金にすると、通常の食洗機よりも1回10円程度高くなる計算です。1日2回で20円、1ヶ月600円、1年で7,200円ほどコストが余計にかかります。
タイマー機能がない
タイマー予約ができないということは、深夜割引の時間帯に食洗機を運転させることが難しいということになります。つまり、タイマーによる電気代の節約ができません。
乾燥に時間がかかる
乾燥後も送風状態になり、自動的に電源が切れません。洗い上がりはキレイでも、乾燥が不十分というレビューもあるので、乾燥については工夫が必要かと思われます。
通常の食洗機でも同じですが、洗い終わったら、扉を開けて自然乾燥させると良いでしょう。そうすれば、電気代が1番かかる乾燥時間を短縮できるので、電気代の節約にもなります。
タンクの給水が面倒
6L分の水を付属のカップで給水するか、タンクを外して水道から直接給水するかになりますが、どちらも今までの食洗機にはない作業なので、面倒に感じるかもしれません。
また熱湯を給水するのは不可となっているので気をつけましょう。
給水作業が大変だと思う人は、キッチンの水道にホースをつけて、直接タンクに給水できるようにしたり、灯油ポンプで給水したりする方法を試してみてください。
大物の調理器具は入らない
大きな鍋やザル・ボウルは入りません。また、お箸は立てて入れられませんが、横向きに置くか、斜めに入れれば大丈夫です。
調理器具がジェイムに収まる大きさならば、調理中に出た洗い物を先に食洗機にかけてしまいましょう。そうすれば、食事後に洗い終わった調理器具を取り出して、今度は食器を食洗機に入れることができます。連続使用になりますが、後片付けが苦手な人にとっては、食洗機を2回使ったほうが楽なはずです。
まとめ
エスケイジャパンの食洗機ジェイムは、タイマー予約ができなかったり、乾燥が甘かったりと、まだまだ改善点はある印象です。
ですが、デメリットがあっても、それを上回るメリットがあります。賃貸などの理由で水栓の工事ができない家庭にとっては、まさに家事の救世主的存在になってくれるでしょう。
「うちは狭いし、工事できないから食洗機なんて無理!」と諦めていた人に、おすすめしたい商品です。
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