この記事では「深型食洗器」と「浅型食洗器」のどちらが良いのか、それぞれとメリットとデメリットを洗い出しながら比較してみます。
結論として、「深型食洗器」がおすすめです。その理由については本文の最後で解説しています。
現代の三種の神器の1つといわれる「食洗機」。
導入したいけれど、「浅型食洗機」が良いのか、「深型食洗機」が良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?
金額にも大きな開きがあるので、家族も少ないし浅型のほうがいいかな、でも深型も捨てがたい……
そんな風に迷う気持ちは分かります。あえて私は、悩んでいる人には、深型をおすすめしたい!
これは、我が家の深型食洗機と私の実家の浅型食洗機を比較し、使い勝手の違いを踏まえた上でのアドバイスです。
食洗機は深型がおすすめ|浅型と深型のメリット・デメリットを比較してみる
【1】深型食洗機のメリット
深型食洗機のメリットはなんと言っても大容量なこと。大容量のどんな点が便利なのかをまずはご紹介します。
とにかくたくさん食器が入る。
当たり前のことですが、浅型よりもたくさん食器が入ります。そのため、たいていの食器を収めることができて楽!
大きな鍋やフライパン、調理器具もOK!
食器をセットし終えたら、その上に鍋やフライパンなどの調理器具を乗せることができるのが、深型食洗機の最大の特徴です。
食洗機に慣れると、手洗いが億劫になってくるんですよね。私は、ザルを手洗いするのが苦手。どうしても網目にカスが残ってしまいます。でも、食洗機ならキレイに洗い上げてくれるので安心。
置く場所に注意すれば、ル・クルーゼのような重い鍋でも大丈夫!
高さのある食器や菜箸なども立ててセットできる
ワイングラス(食洗機対応)やピッチャーのように高さのあるモノを立てた状態で食洗機にセットできます。また、菜箸やおたまのような長いキッチンツールも、付属の箸カゴにそのまま入れるだけ。
大皿やオーブンの天板などの大物が洗える
深型食洗機は、食器がたくさん入るだけでなく、いわゆる洗いにくい“大物”も大丈夫。大皿はもちろん、オーブンの天板、魚焼きグリル、まな板まで洗えちゃいます。
換気扇フィルターが洗える
換気扇フィルターの掃除って、ハッキリ言って面倒ですよね。私はついつい後回しにしてしまい、油でギトギトにさせてしまいがち。
けれども、実は食洗機にかけるだけでキレイになるんです。ズボラな人向けですが、ぜひ試してみてください。ただし、アルミ製のフィルターは、アルカリ性洗剤と反応して変色してしまう可能性があるので注意が必要です。
【2】深型食洗機のデメリット
便利な点が数多くある深型食洗機ですが、使っていて、これは不便だなと思っている点もあるのでご紹介します。
食器が少ないとスカスカ
たくさん入るのが利点ですが、ワンプレートのときなど食器が少ないときは、スカスカで使用するのがもったいない気がしてしまいます。
また、食器が多ければ、間に挟んで固定できるプラスチック容器が、隙間ができて飛びやすくなってしまうのも不便です。
食器が少ないときは、朝と昼の分をまとめ洗い
一見すると効率が良くていいのでは? と思うかもしれませんが、まとめるために朝の食器を放置するのがイヤという人も多いです。
昼までにカスがこびりついてしまうことも心配です。けれども、まとめ洗いしてもまったく気にならない人にとっては問題ありません。
また、朝に使った食器や調理器具を昼でも使いたいと思うと、結局一度は手洗いしなければならないのは手間ですよね。でも私は、その対策として、よく使うキッチンツールは2個持ちしている超ズボラなので問題ありません。
スライドオープンの深型食洗機は、食器が入れにくい
我が家はスライドオープン(引き出し式)の食洗機ですが、食器を入れるのにコツが必要です。でも慣れてしまえば問題ありません。
ちょっと面倒だと感じるのは、後から追加で入れようとすると、上部にセットした食器を取り出さないと入らない場合があること。ただし、フロントオープンの食洗機よりも取り出しやすさは優っています。
【3】浅型食洗機のメリット
では、一方で浅型食洗機はどうでしょう?便利な点を考えてみました。
ビルトインの浅型食洗機の場合は、下に収納スペースができる
ビルトインの場合は、通常シンク下や横に食洗機を設置します。深型だと食洗機だけでいっぱいになり収納はありません。けれども、浅型食洗機なら、下に引き出し収納を設置できます。キッチンツールが多い人には便利です。
少ない食器でも気兼ねなく洗える
食器が少なくても、まとめ洗いせずに済みます。コスパを考えなくてもいいので、気楽に使える点はいいですね。
深型よりもかなり安い
機種によっても違いますが、10万円近くの差が出ることも。新築物件のオプションとして考えているならば、それでなくとも出費がかさむ時期に、この差は大きいですね。
【4】浅型食洗機のデメリット
次は浅型食洗機の不便な点について考えてみました。
食器がたくさん入らない
夫婦2人の家庭なら大丈夫かもしれませんが、3人以上になると入りきらない食器が出てくる可能性もあります。なかでも和食のときは、小鉢などのこまごました食器を使うので、入れ方を工夫しなければなりません。特に、汁椀は重ねにくくて場所をとります。
大きな食器や調理器具が入らない
大皿は入らないので手洗い必須です。そして、1番不便なのは、お鍋やフライパンなどの調理器具が入らないこと。高さのある食器も立てると引っかかってしまいます。ワイングラスはステム(持ち手)が長いものは無理です。
菜箸やおたまは立てられない
菜箸やおたまのような長いキッチンツールは、箸カゴに立てて入れることができません。カゴの手前や隙間に横に倒して入れるのですが、おたまに水が溜まってしまうことがあります。
【5】浅型と深型を比較すると「深型」のほうに軍配が上がる理由
さて、ここまで浅型食洗機と深型食洗機のそれぞれのメリット・デメリットを挙げてきましたが、どちらかというと深型のほうに軍配が上がるような気がしてきませんか?
私の実家の浅型食洗機は、家族2人(和食中心)なのに1回ですぐに食器がいっぱいになってしまいます。
調理器具はほとんど入れられないので、もちろん手洗いです。ザルやボウルを入れるためのスペースを作ろうとすると、無理やり突っ込んでいる感があって、本当にキレイになるのかな?と疑問に思うことがあります。手慣れているせいか、実際はきちんと洗えていますが。
要するに、1度の食事で使う食器が多い家庭は、人数が少なくても深型のほうが便利です。
一方、3人家族の我が家(洋食中心)は、調理器具を全部入れても、朝と昼をまとめて1回、夜1回で大丈夫。それでも余裕があります。
確かにスカスカで食洗機をかけるのを迷うときもありますが、結局、食洗機を使ってしまいます。1度食洗機の便利さを知ってしまうと、もう手洗いには戻れません!
そして、1番大きな差は、やはり調理器具が入れられるかどうかではないでしょうか。
浅型を選ぶのであれば、調理器具の手洗いが苦にならない、あくまでも手洗いの補助として食洗機を使う人向けだと思います。でも、それならば、そもそも食洗機がなくてもいいのでは? と思わなくもありませんが……。
というわけで、値段が高くても、私は深型食洗機をおすすめします。使い勝手の良さ×食洗機の平均寿命10年分と考えると、浅型との差額分の価値は十分にあり!
まとめ
では最後にまとめます。
浅型食洗機と深型食洗器のメリット・デメリットは次の通りです。
浅型食洗機のメリット
- ビルトインの浅型食洗機の場合は、下に収納スペースができる
- 少ない食器でも気兼ねなく洗える
- 深型よりもかなり安い
浅型食洗機のデメリット
- 食器がたくさん入らない
- 大きな食器や調理器具が入らない
- 菜箸やおたまは立てられない
深型食洗機のメリット
- とにかくたくさん食器が入る。
- 大きな鍋やフライパン、調理器具もOK!
- 高さのある食器や菜箸なども立ててセットできる
- 大皿やオーブンの天板などの大物が洗える
- 換気扇フィルターが洗える
深型食洗機のデメリット
- 食器が少ないとスカスカ
- 食器が少ないときは、朝と昼の分をまとめ洗い
- スライドオープンの深型食洗機は、食器が入れにくい
食洗機は「浅型」がいいか、「深型」がいいかは、ライフスタイルによっても変わってきます。なので、一概にどちらがいいとは言い切れません。上の通りどちらにもメリット・デメリットがあります。
けれども、どちらにするかで迷っているのであれば、「深型」を選んだほうが絶対に後悔しないと思います。
「大は小を兼ねる」という言葉を思い出してくださいね!
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