「食洗機が欲しいけどうちには設置する場所がないから無理だ」と諦めていませんか?
それは単なる思い込みかもしれません。まだ手はあります。
実は、物理的に設置できない家庭はわずかで、設置できるスペースを作っていない、または設置できるための工夫をしていないだけの家庭がほとんどだったりします。
そこで今回は、食洗機を設置するためには、どのようにスペースを確保し、工夫したらいいのかをお話ししたいと思います。
食洗機の設置場所を確保するためにやっておきたいこと
【1】食洗機を設置する場所はどこ?
食洗機は、食器を洗って乾燥させる家電ですから、必然的に設置するのはキッチン、それも水回りの近くになります。
そして、食洗機でもビルトインタイプと卓上タイプで設置場所は異なります。
ビルトインタイプ
・シンク下、またはシンク下の横
卓上タイプ
・シンク横の調理台(給水・排水ホースが届く範囲内)、シンクの一部
いずれにしてもホースの関係でシンク周りということになりますね。
設置したい場所のサイズを測り、家電量販店やメーカーの展示場などで設置可能かどうか確認する必要があります。さらに、サイズが大丈夫でも、ホースを接続できるか、コンセントが届くかなど業者に相談してみなければなりません。
個人的には、ビルトインタイプを設置できる条件が揃っているのであれば、卓上タイプよりも圧迫感がないので、ビルトインタイプを導入することをおすすめします。
では、それぞれスペースを確保するために、どんなことをすればいいのでしょうか?
【2】ビルトインタイプの設置場所を確保する方法
ビルトインタイプの食洗機を導入する場合、キッチンの引き出し2~3段分のスペースが必要になります。
そのスペースがなくなるわけですから、キッチンにモノが多い家庭にとっては、果たして別の場所に収納できるのか不安になりますよね。新たな収納スペースを作るのなんて絶対に無理!と思った方もいるかもしれません。
でも、もう一度キッチンにあるものを見直してみてください。実は、使っていないのに場所を取っているモノもあるのでは?
まずは、ビルトインタイプの食洗機を設置したい場所のモノを全部出してみましょう。シンク下に収納しているモノは、だいたい鍋やフライパン、ボウル、ザルなどの調理器具、食器用洗剤、ゴミ袋、掃除用洗剤、タッパーなどが多いと思います。大物から小物までさまざまですね。
とはいえ、全部出してみるとほとんどの場合は不要なモノが見つけられます。そして、溜め込んでいるストック品も出てくることでしょう。
シンク下に収納しているということは、シンク周りで使うモノがほとんどだと思います。なので、キッチンに吊り戸棚があれば、シンク上の吊り戸棚に移動させたり、思い切って断捨離したりしてみましょう。
ストック品は使い切るまで買わない!吊り戸棚に入る余地がなければ、そこの収納も見直す!とにかくモノを減らす工夫が必要です。
キッチン全体で、食洗機のスペース分のモノを減らすのは難しいと思うかもしれませんが、意外と出てくるものです。この際、すっきりしたキッチンを目指してみましょう。
それでも、どうしても収納スペースが欲しいのであれば、浅型の食洗機にして、下に引き出しを作れば大丈夫です。
浅型の食洗機にして少しでも収納スペースを確保するか、深型の食洗機にして少しでも多くの食器や調理器具を入れられるようにするかは、人それぞれの性格や好みによりけり。どちらを選ぶのか、よく考えてみてくださいね。
【3】卓上タイプの設置場所を確保する方法
卓上タイプの食洗機を導入する場合、調理台の上、あるいはシンクの一部をスペースとして確保する必要があります。
そして、ポイントとしては水平に置ける場所でなければなりません。「うちのキッチンは段差ばかりだから無理だわ」と諦めなくても大丈夫!段差に対応できるように、高さ調整可能の食洗機専用の脚もあるので安心してくださいね。
シンクの一部を使って食洗機を置く場合は、どうしても段差が出てきたり、幅が足りなかったりします。そんなときは脚をつけたり、食洗機台を利用したり、工夫してみてくださいね。必ず設置場所は確保できます。
食洗機専用台はネットや通販で気軽に購入できますよ。もし既製品のサイズが合わない場合は、DIYが得意なら自作してみるのもあり!また、シンクの横にスペースがあれば、ラックを置いて、それを食洗機の台にしてみるのはどうでしょう?どれを選ぶにしても、水平が保てて、食洗機の重量に耐えられるものなら問題ありません。
調理台に設置する場合は、直接置くのではなく、脚をつけて高くすれば、調理スペースが確保できますよ。
ビルトインタイプと同様に、もちろんキッチンのモノの断捨離・整理もしてくださいね。
【4】食洗機の設置場所の確保は足し算ではなく、引き算で考えること
食洗機を置いたら、場所を取られて狭くなるからイヤだという気持ちはわかります。けれども、果たして食洗機だけが場所を取ってしまうでしょうか?キッチンは無駄なストックや不用品を溜め込んでしまいがちな場所です。
食洗機だけを「増やす」と考えるのではなく、まずは無駄なモノを「減らす」ことから考えましょう。モノが多いと動線も悪くなり、キッチンも使いにくくなります。そんな場所に食洗機を設置したら、いくら家事時間が減っても、使い勝手は悪くなる一方です。
モノを増やすという足し算をするときは、必ず引き算をして、プラスマイナスゼロにすることを心がけましょう。そうすれば、食洗機を導入する際も、あっという間に設置場所を確保できますよ。
【5】新築ならば最初から食洗機を導入しましょう
これまでは、すでに住んでいる家に食洗機を設置する前提でお話ししてきました。
ですが、新築一戸建てやマンションを購入予定の方で、食洗機の導入を迷っている方もいますよね。
そんな方には、オプションで食洗機をつけてしまうことを強くおすすめします。
食洗機は、あれば便利、なくても困らない程度に思っているかもしれませんが、食器洗いに費やす時間を短縮できるメリットはかなり大きいです。手洗いが1回10分だとしても、1日3回で30分、1週間で3時間半です。それが1ヶ月、1年と考えると、とんでもない時間を食器洗いに費やしていることになります。食洗機の導入によってもたらされる時間と心のゆとりは計り知れないものがありますよ。
それに、今はさほど必要性を感じていなくても、ずっと同じ生活スタイルとは限りません。あとから食洗機を導入すればよかったと後悔するよりも、迷うくらいなら最初から設置してしまいましょう。それに、しばらく経って、やっぱり導入しようと決めても、新たにスペースを確保するのは、なかなか難しいものです。
使い始めると手放せなくなる家電であることは間違いないので、ぜひ積極的に導入を検討してくださいね。
まとめ
昨今の家庭には、食洗機は断然あったほうがいいと思います。暮らしを豊かにするためには、必要不可欠といっても過言ではありません。
けれども、食洗機は結構なスペースが必要です。食洗機を導入するなら、まずはモノを減らして使いやすいキッチンを心がけましょう。
設置場所を確保するためにもキッチン収納の見直しは必須です。とはいえ、食洗機の設置場所は、工夫しだいでいくらでも確保できますから、導入を迷うことはありませんよ。
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